育て方の基本
サボテンを育てるポイントとなるのは「土の質」と「肥料を与える認識」です。特に土については、「サボテンは土で育てる」、「土に含まれている養分で育っていく」とされており、一番重要な要素となっています。
土を選ぶ基本は保水力があって排水性がいいという点です。具体的には桐生砂、腐葉土、赤玉土、鹿沼土、バーミキュライト、パーライトなどを混合すると最もいい土ができるとされており、これは普通の観葉植物の土などと殆ど一緒でもあります。
成長の早い根が丈夫な大型のウチワサボテン類や戸外でも育つ柱サボテンの配合では、荒目の桐生砂を日光に当てて殺菌して、粉を落とした畑土を同量程度混ぜればOKで、更に1割程度腐葉土を加えればより理想的になります。
花を咲かせる一般的な球形種のサボテンなら、桐生砂6に腐葉土4の割合を基本に、これにモミガラを焼いて泥炭を取り除いた燻炭を少し加えた土を準備してください。カキ殻を少し加えるのもOKです。他にも赤玉土4、桐生砂3、腐葉土3という配合土もいいとされています。
肥料のポイントはあまり与え過ぎないという点です。これをうっかり誤ってしまう人がいるので特に注意してください。サボテンは基本的に寿命が長いので、普通の植物のように1年単位で見るわけではありません。従って肥料はあまり与えず、最適な土の中の養分で育てることが大切なのです。
肥料を与える場合は、移植の際に完熟した鶏糞や完全発酵の油粕など有機質で遅効性のものを若干与える程度にしてください。多くのサボテンは濃い肥料を嫌うのです。