サボテンの育て方

サボテンの栽培について

 

サボテンを育てるにあたっては、まずサボテンのイメージに対するイメージを正しくしておいた方がいいでしょう。案外多くの人が、サボテンは砂漠に生息しているので水をあまりやらなくてもいい、サボテンは花が咲かない等の誤った認識をしていることがあります。

 

もちろん多くのサボテンは乾燥地帯に自生しているのですが、サボテンの自生する地域は乾季と雨季がはっきりしている地域ということだけで、サボテンは水を好む植物なのです。(森林性サボテンは例外です)

 

サボテンの育て方で注意しなければならないのは、種類によって成長する環境が異なっていることや、他の植物と比較すると成長速度が遅いので、普通の植物と同じペースで潅水すると根腐れして枯死させてしまうことが多い点です。

 

開花についても、温度、湿度、光量、潅水などの育成環境が良くないと開花しません。よく誤解されるのが、開花年齢に達していないために開花しないだけなのに不良だと思ってしまうことで、適切な育成をすれば花はちゃんと咲きます。

 

サボテンの代表品種でもある「金鯱」などは、何と開花するまでに30年前後もかかるので、一般の販売店で購入した場合には花を咲かせるまでにかなりの時間を要することになります。

 

それでもサボテンは熱狂的な愛好家が多く存在しています。エキノカクタス属など刺を楽しむ品種、マミラリア属など花を楽しむ品種も人気ですし、交配によって改良種を作って楽しめる有星類の品種もあり、各人の嗜好によって更に楽しみ方が細分化されています。特定の品種を育てる名人が品種別にいるのもサボテンならではでしょう。